部屋とTシャツと私
こんにちは、れいやです。
さて、現在ドイツに留学中です。500mmのビールが100円で、500gのパスタが50円で買える国です。というか食料品全般安いので、宅飲みが捗ります。サイコー!ダンケ!
…...サイコーなんですが、まあ当然(?)それだけなわけもなく。先日悲しい事件が起こりました。
僕の部屋には洗濯機がありません。だから寮の共用コインランドリーで洗濯をし、基本は部屋干しをしています。外にこれまた共用の物干しがあるので、太陽の光を浴びせて「おひさまのにおい!わーい!」ってしても良いのですが、盗難が怖いので基本は部屋干しです。
しかし、あの日はほんっとーに良い天気だったんです。雲ひとつない青空!降り注ぐ日差し!最高気温30度!僕は思いました。「こんな日に部屋干しをするなんて、ドイツに来てビールを飲まないようなものだ」と。
そうして僕は、狭い洗濯機の中での仕事を終えた彼らを、太陽の下に出してあげました。きっと喜んでいることだろう、と良い気分になって、近所のスーパーに買い物へ行きました。
30分くらいで帰って来て、異変に気付きました。
さっき干した洗濯物がない。
どこにもない。
あとで取り込むために、と近くのベンチに置いといた袋も、みんな神隠し。
やられた。なんてことだ。普段は盗難に気をつけようとか思っているくせに、ちょっと良い天気になって気が緩んだ途端これだ。ご覧の通り。ヘボな俺の責任だ。
悪いのはオレと吉川、by栗山英樹。
こんな感じの、ドイツに来てからベスト3に入る凹み方をしました。お気に入りのTシャツも買ったばかりのハーフパンツも、どこかへ行きました。
でももしかしたら誰かが間違えて持って行ったのかな?と思い、寮のFacebookグループに情報提供よろしく、と投稿しました。その日が僕ができたのはそれだけで、泣きながらビールを飲みパスタを食べ、床に着きました。
事件が動いたのは翌朝。
窓の外に見える共用物干しに、見覚えのある衣類が乱雑に置かれています。ドイツ特有の、やたら開けにくい鍵をガチャガチャ手間取りながら開けて部屋を飛び出し、見に行きました。
しかし、どこか様子がおかしい。
不自然な濡れ方をしている。泥もちょっとついてる。おかしい、ここに干してある誰かの洗濯物は乾いている、昨日は雨も降っていない。戻って来たものの誰かに悪戯されたことは明白で、僕は彼らを再び洗濯機に突っ込みました。コインランドリーは有料なので、1ユーロかかりました。ここでちょっと思い出して欲しいのですが、ドイツでは1ユーロあればビール1本買えます。
怒りにわなわな震えながら、寮のFacebookグループに「誰だか知らんがこの野郎!」と書こうかと思いましたがやめました。僕の投稿を読んだ犯人がさらに嫌がらせをしてくるかもしれないし、もう服は戻って来たし、自分が不用心だったのが悪いのです。盗まれたのがパスポートとかじゃなくてよかったです。
とはいえ、いたずらする方が悪いよなあ、クソ、ともやっぱり思います。皆さんも盗難などには気をつけてください。僕はたかが衣類でしかも一応戻って来ましたが、貴重品を盗まれたら大変だと思いますので......
それでは!
全然関係ないですが、先日ドイツ語の講義で紹介された曲が脳内から離れてくれません。皆さんも巻き込まれてください。