写真に興味のないアイツを振り向かせるための方法
前回の記事で「俺は東大院に行きたいんじゃ」と書きました。
あれは、「写真って面白いんだよ!と説得力と権威をもってちゃんと言える人になりたい」という思いに基づくものでした。いま活躍するプロカメラマン、写真家たちが技術論に終始していて、写真そのものの面白さを伝えてくれる人が少ないように感じていたからです。
もっと誰でも気軽に楽しめるものであるはずなのに、iPhoneやその他の廉価なカメラだけでも「写真が好きです!趣味です!」と言ってもいいはずなのに、どこかそれを許さない風潮がある。それがちょっと嫌で、「みんな、もっと楽しくやったらいいよ!」と大きな声でいろんな人に届くようにするため、大学院でまずは自分がしっかり写真とは何かについて深めようと、そう考えておりました。
(流行りに乗って写ルンですを使ったりもします)
でも、大学院ってひとつの手段でしかないんですよね。べつに進学しないとできない、ということではない。
僕にこれを気づかせてくれた人は、こう言いました。「新庄のプレーを見て野球のファンになった人は、彼の経歴ではなく中身を見てるんじゃないか」と。この話、新庄を僕に、野球を写真に置き換えると、つまりこういうことになります。
「僕が写真を全力で楽しめば、写真って面白いのかなと思ってくれる人が増えるかもしれない」
いやー、気づいてしまえば単純なことなんですけど、そりゃ楽しそうにやってる人がいたら気になるしやってみたくなりますよね。そんなわけで、大学院進学は一回白紙に戻して再検討しようと思います。2年の時間を得て研究できる機会というのも貴重で、それはそれで楽しいものだなと思います。
今回もここまで読んでくれて、ありがとうございました。ひとつ悩みが消えると、またひとつ増えますね。でも、ちょっと楽しくなる方向に悩めそうです。
そうだ、東大大学院いこう
おひさしぶりです、れいやです。
大学3年生の9月が終わりそうです。周りのみんなはインターンに行ったり留学を検討したりしていて、進路のことについて考え始めたりしている、そんな時期です。
僕も、進路について考えました。学部を出たあと、どうしようかと。考えましたというか、この1年くらいはずーっと同じことを考えていたのですが、やっと方向性が出まして。
東京大学大学院文化研究科超域文化科学専攻を受験してみます。
主な理由は、以下の7つです。
1.死ぬほど入りたい企業がない
⇨きっと面接の席で嘘をつきまくることになるので、それで入ってもあんまり楽しくないだろうな。
2.かと言って新卒フリーランスになる自信はない
⇨ツイッターで見かけるフリーランスの方々が面白かっこよすぎて眩しい。みんながみんなフォロワー数万人いて仕事もバリバリやって、じゃなくて全然良いはずなんだけれど、どこか尻込みしてしまう。
3.写真史、写真論まわりの研究をしたい
⇨これが1番大きい。アートとしての写真もメディアとしての写真も両方面白い。もっと色んな文献を読みたいし作品も見たい。特にこの『フォト・リテラシー』という本がすごく面白かった。著者が東大の教授だったので、「なぜ東大か?」という理由はほぼこの一点のみ。
フォト・リテラシー―報道写真と読む倫理 (中公新書) https://www.amazon.co.jp/dp/4121019466/ref=cm_sw_r_cp_api_ix1ZzbYRTTVZV
4.モラトリアム延長したい
⇨高校・大学の7年で死ぬほどやりたい仕事は見つからなかったけど、やってみたい勉強は見つかったので、とりあえずそっちをやってみよう。
5.一回社会人になると大変そう
⇨いつかは結婚したりするのかもしれないし、会社に入ればそれなりの責任も負うかもしれないので、いつか行きたくなるくらいなら今のうちに行っといた方がよさそう。
6.ドイツで会った先生や先輩に薦められた
⇨よーし!そそのかされちゃうぞ!
7.とにかく大学院いってみたい
⇨最終的には直感。いってみたい。
周りに大学院進学を考えている人は少なく、すごく心細い感じはします。みなさんからアドバイスをいただけたらとても嬉しいです。それでは、今日のところはこのへんで!
GPA2.58の大学生がドイツに5ヶ月留学して、得たものと失ったもの
こんにちは、れいやです。
この4月からドイツ・バイロイト大学に留学していましたが、今週ついに帰国しました。なかなかまとめの記事を書けずにいたのですが、そう簡単にひとくくりにできるものではないので、思いついた時にテーマを決めて書いていきます。
この記事では、今回の留学で「得たもの」と「失ったもの」をまとめてみます。
まず、日本にいたときの僕がどんな感じだったかを簡単に紹介します。
【前提条件】
バイトとサークルにかまけて、勉強は僅かな好きな科目だけがんばって、その他多くの科目はほぼ勉強しないクソ文系大学生。GPAは2.58、どっちかというと悪い。半分寝ながら聞いてた講義がたくさん。このままじゃやばい、そうだ、ドイツでも行くか!と思い急ピッチで準備。申請するときの建前としては「写真家になるためにドイツで写真の腕を磨き大学で経営学の講義を履修したい」というもの。嘘をついていたわけではないが、「俺はマジで写真家になるのか……?」という自分への疑問は捨てきれないまま。
それでは、行ってみましょー。
得たもの
・単位(取れたと思いたい)
・そこそこ日常会話できるレベルの英語力と、たどたどしいドイツ語力
・講義で得た学び
・ドイツでの金銭感覚(ビール1本1ユーロ、パスタ500gは0.39ユーロ)
・美味しいお酒を飲む経験
・海外のチームで野球をする経験
・一人暮らしをする経験
・将来についてゆっくり考える時間
・これから先どうしたいかについての方針
・素敵な友達、先生との出会い
・最終的には色々どうにかなるんじゃね?という精神
・加えて、「どうにかするのはそんなに難しくないけど、良くするのは難しい」という気づき
・体重(3キロ増)
・バイロイト音楽祭でのオペラ鑑賞をする経験
・撮った写真(大量)
・旅行の経験(ベルリン、シュトットガルト、ミュンヘン、ドレスデン、ロンドン、プラハ、ベネチア)(そのうち記事にします)
失ったもの
・職(ちょうど契約が切れるタイミングでもあったけれど、続けたいと言えば働かせてもらえた気がする)
・お金(給付型の奨学金で足りなかった分、20万円弱)
・メガネ(紛失)
・北海道で過ごしていれば得られたであろう快適な夏休みの一部、食べられたはずのラーメン、その他
結論
留学、行ってよかったです。お金は後で稼げるし。体重も頑張れば減らせるし。
別に価値観が変わったとか日本死ねと思うようになったとかは無いですが、自分で何か考えるときに「ドイツではこんな感じだったな」という物差しが一つ増えたのはよかったです。
日本ですでにやりたいことがあって、それに全力を尽くすことができている人は、そのまま頑張り続けたらいいと思います。でも、もし日本にいてどこか倦怠感や閉塞感を感じているのなら、一回行ってみるのも悪くないと思います。留学に行く大義名分があるに越したことはないですが、行きたい!と思うのであればその気持ちに従ってみるのも悪くないと思います。
1学期行っただけじゃどうにもならんでしょ?という声は無視しましょう。どうにもなるかどうかは、その人次第です。もし何か質問等ありましたら、お気軽にご連絡ください。
それでは!
谷元投手トレードに至る日本ハム球団の意図を忖度する
谷元がいなくなるのは寂しすぎる。どうせなら、誰か中日から来てくれないと寂しさが紛れない。どこに行っても応援するけど、とにかく寂しい。
— 梶 礼哉 (@reikg_8) 2017年7月30日
中日が日本ハム谷元獲得へ、今日トレード期限(日刊スポーツ)- Yahoo!ニュース https://t.co/VUcHPxsUYc
ドイツ留学におけるパケット事情〜帰国1ヶ月前にして気づく衝撃の事実〜
こんにちは、iPhone7ユーザーのれいや ( @reikg_8 ) です。
最近「iPhoneのカメラがヤベェ」しか言ってない気がします。
講義の課題に追われる土日。まずは楽しいことから終わらせようと、「写真はいいぞ」って言うだけのプレゼンの準備をしてた。iPhoneで撮った写真のみでスライドを作ったけど、もう一眼との違いよくわかんないな。 pic.twitter.com/6w262zo8E5
— 梶 礼哉 (@reikg_8) 2017年7月9日
さて突然ですが、iPhone7のSIMロックは解除できると聞いてびっくらこいたので、ブログにまとめようと思います。
ここまでのドイツでの留学中、基本的にWi-Fiを頼りに生きていました。大学構内や飲食店等ではFree Wi-Fiがあるので、ありがたく接続させてもらっています。特にバイロイト大学の中のWi-Fiはとても速く、すごく助かっています。
データローミングをオンにすればドイツの通信事業者の4G(または3G)回線に接続することもできます。しかし、僕が契約しているソフトバンクの場合、ローミングオンすると2000円近く取られてしまいます。1日に2000円です。毎日使ってたら月6万ですね。これはちょっと現実的ではない。やはり、基本的にはWi-Fi頼みになります。
ただ、このやり方だと旅行の時などは困ります。知らない土地でGoogle Mapを開けないのは結構痛いですから。乗り換えわかんない!そもそもここはどこだ!私は誰だ!アーイデンティティーがなぁぁああぁあぁあい!ということになります。
アイデンティティ喪失の危機を回避するため、賢い僕はamazon.deで80ユーロのSIMフリー端末を買い、プリペイドSIMを挿して使うことにしました。
(こんなの↓)
https://www.amazon.co.jp/DOOGEE-Proスマートフォン-FDD-LTE-スクリーンAndroid-スマートジェスチャー/dp/B01IHN4YCQ
あまりに安かったので心配でしたが、マップやブラウザは問題なく動作しました。指紋認証もきちんと使えます。先日行ったベルリン旅行でも、大いに僕を助けてくれました。ただ、LINEのインストールができない(iPhone7で使っているアカウントを引き継ぐと、iPhone7の方で動作しなくなる)など細かいイライラポイントはありました。やっぱり、全部iPhone7一台でできた方が楽なんですよね。
なんとかならないもんかなあ、と何の気なしにドイツ滞在歴の長い先輩に漏らすと、「iPhone7のSIMロックを解除すればいいんじゃない?」と革命的なお答えが返ってきました。
えっ?そんなんできんの?
できました。My Softbankから申請すれば一発です。
ログイン後、SIMロック解除申請のページから、iPhone7の「設定」→「情報」に記載されている製造番号を入力して送信するだけ。あとは同様にプリペイドSIMを買ってきて、iPhone7に挿せばいいだけ。
(※ただし、SIMロックを解除するには契約後180日が経過した端末である必要があります。ご注意ください)
(Vodafoneという会社のショップで買いました。特に複雑な契約は不要ですが、ビザかパスポートを見せる必要がありました)
(iPhoneの右側面にある穴に、何か細長いものを挿すとSIMカードの入ったトレイが出てきます。iPhoneを買った時についてくるクリップのようなものが純正のオープナー(?)ですが、シャーペンの先でもできました)
なんてこった。今までの苦労は、安端末につぎ込んだ80ユーロは、一体なんだったのか。今まで使っていたSoftBankのSIMも、契約を打ち切らない限り普通に使えます。なんてこった。
〜まとめ〜
①Wi-Fiだけで生きていけないこともないけど、旅行の時は大変
②データローミングオン(現地で3G、4G回線に接続)は、長期滞在の場合割高
③SIMフリー端末を現地調達する前に、自分の端末がSIMロック解除に対応しているか調べた方がいい
④外でiPhoneを使えるのは本当に便利
これから海外に行く皆さん、どうか気をつけてください……。
それでは!
遠くなったBUMP OF CHICKENに追いつけたような感覚
迷いながら/間違いながら/選んだその姿が正しいんだ
君が立つ地球はほら/360度全て道なんだ
(BUMP OF CHICKEN「Stage of the ground」より)
想像じゃない未来に立って/僕だけの昨日が積み重なっても
その昨日の下の/変わらない景色の中から/ここまで繋がっている
迷子のままでも大丈夫/僕らはどこへでもいけると思う
君は笑っていた/僕だってそうだった
終わる魔法の外に向けて/今僕がいる未来に向けて (BUMP OF CHICKEN 「記念撮影」より)
写真がうまくなるためのキーワード「PPAP」
(2017年5月20日 シュトットガルトにて)
こんにちは、れいやです。
最近、「どうしたら良い写真が撮れるんだ」
ということばっかり考えてます。
そもそも、良い写真ってなんでしょうね?
撮った自分自身で納得できることだったり、
身近な人に褒めてもらえることだったり、
コンテストで入賞することだったり、
はたまた「いいね!」の数かもしれません。
「良い写真」の基準は人それぞれですね。
しかし、それぞれの「良い写真」に近づくための方法はひとつしかありません。
そう、「PDCAを回す」ことです。
PDCAとは、
「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(確認)」「Action(改善のための行動)」
の頭文字を取ったものです。
このサイクルを回していくことで、
仕事はうまくいくし収入は倍になるし彼女も15人できる、というシロモノです。
企業経営の場合であれば、
あるプロジェクトを「Plan」し、
実際に「Do」し、
お客様からの反応や問題点を「Check」し、
次の「Action」に生かしていく…...という感じでしょうか。
これを写真に置き換えて考えてみると、
つまりこういうことになります。
こういう写真が撮りたい!と「Plan」し、
実際に撮影「Photograph」し、
撮れた写真を見て、自分自身or友人と「Argument(議論)」し、
それを活かしてまた「Photograph」する。
おわかりいただけたでしょうか?
PPAP♪
すみません、取り乱しました。
もうちょっと説明させてください。
まず、最初のふたつの「P 」(photograph) (plan)について。
「写真を撮る前に仕上がりを予想」したり
「こういう写真が撮りたい」と思い描いた上で撮るのは、
写真の技術を磨く上で重要な視点です。
こうしたい!という思いこそが、
「大きくぼかすためには?光がもっと綺麗に入るためには?」と、
写真をよりよくするための工夫につながってくるはずです。
なんとなく撮った写真に対して反省したりするのは、ちょっと難しいはず。
次に、「A 」(argument=議論)。
「もっとこうした方が良かったんじゃないか?」と
心の中のリトルホンダに問いかけたり、
上手な人に意見をもらったりすることも、
もちろん重要です。
Google先生に聞いてみるのも良いでしょう。
そして、これらを活かしてまた「P(hotograph)」撮影をする。
このPPAPを回していきましょう。
なんだか、むかし先生に言われた
「予習、授業、復習の黄金サイクル!」
に似たなんとも言えない胡散臭さを感じないでもないですが、PPAPはきっと大切です。
ところで、勉強の方のPDCAもうまく回したいものです。
学生のみなさん、テストがんばりましょう……。
それでは!