たまブレ、なるボケ

写真、音楽、映画、本、プロ野球。

初めての一人暮らしをドイツで始めるという暴挙について

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 こんにちは、れいやです。
 
 この4月からドイツに留学している。1学期間の留学で、今年の8月中旬ごろに帰国する予定だ。
 学期のオリエンテーションは18日(火)に始まる予定で、いよいよか〜と思いつつも、色々な手続きがまだ終わっていないのでモヤモヤ。狭い部屋でポテトを揚げたり、パスタを茹でたりしている。火曜日まで超絶暇だ。
 

 

 
 そんなことも手伝って、しかもビールなんて飲んでしまって、何かしら書きたくなった。
 
 アジカンの最新シングル「荒野を歩け」が最高にエモいとか、遂に始動した「仮面ライダーアマゾンズ シーズン2」が初回からトップギアであり得ない面白さだとか、我らが北海道日本ハムファイターズが弱すぎることとか、まあ書きたいことはたくさんあるけれど、この辺りのことは既に多くの専門家たちが褒めちぎっていたりボロクソに言っていたりするので、彼らにお任せするとして。
 
 そうすると、俺が今書けることはなんなのか?
 
 こっちに来てそろそろ2週間くらい、これまでにやったことは
 
 ・寮の手続き(担当者が高圧的で怖かった)
 ・住民登録(担当者が綺麗なお姉さんで楽しかった)
 ・パスタ茹でる(ほぼ毎日)
 ・草野球チームに入る(投手兼内野手として)
 ・お花見(留学の先輩方、日本好きなドイツ人たちと。楽しかった)
 ・飲酒(未だクラシックを超えるビールには遭遇していない。ただソーセージは美味い)
 ・読書(日本から俺のバイブルを数冊持ち込んだ)
 ・映画鑑賞(VPNをつなぐことでアマゾンプライムビデオを利用できる)
 ・ポテト揚げる(一度油の温度を間違えて部屋中に煙が立ち込めた)
 
くらいのもので、まだビザの申請もできていなければ大学の手続きも終わっていない。
大学の諸々は銀行口座が開設できれば一気に前進する予定ではあるけれど、やっぱり不安。
草野球の話なんかはこれから先楽しくなりそうなのでいずれ書きたいが、まだ1回しか練習に顔を出してないので、現段階ではちょっと書きづらい。
 
 

 

 
 
 じゃああれか、やっぱり「一人暮らし」について書こう。
 
 俺は今年の3月まで、ずっと家族と実家で暮らしてきた。20年もの間、引越しをしたことも一度もなかったし、一番長く家を離れたのは高校の修学旅行の4泊5日だった。(本当にありがたいことに)ご飯は朝起きた時と家に帰って来た時には出て来たし、家事全般のスキルが全く磨かれないまま成長した。常識がなかった。そして何より、一人で暮らすということがどれだけ静かなことかということを知らないままだった。
 
 さて、そんな状態で一人暮らしを始めて、いくつか特に思うことがあった。
 
 
1、近隣の生活音がメチャクチャ聞こえる
 
 この建物の壁が薄いだけなのかもしれないが、上の家や隣の家の生活音が割と聞こえる。音楽もかけず部屋でじっとしていれば、本当にはっきり聞こえる。瓶を落としたな、シャワー使ってるな、トイレ使ってるな、全部わかる。それが不快だということはあんまりないし、ただただ静かな空間にいるよりも気が楽だけれど、これは単純に驚いた。部屋の中で音を立てて生きているのが自分だけになると、ここまで外の音が聞こえてくるのだなと、心底驚いた。
 
 
2、料理が楽しい
 
 こんなに面白いとは思わなかった。自分で1から10までやるのは大変だ。でも、パスタにめんつゆと柚子胡椒を入れて超絶うまい麺ができた時、本当に俺は天才だと思った。自分で美味いものを作れると自己肯定感が高まる。脳内麻薬が出る。料理が上手な人は自殺しないと思う(料理を職業にしている人はまた別かもしれないけど)。
 さらに、料理ができる人はみんな仕事ができる人だと思う。麺を茹でている間に野菜を切ってフライパンを熱して云々、というマルチタスクを自然にやるようになるからだ。俺は茹で上がった麺を放置して野菜を切り始めたりしているので、まだまだだ。もっと効率的にやれるようになりたい。基本的には毎日好きなものを食べられるのも良い。気分屋の自分にとっては、すごくいい。
 

(この後、1ユーロショップで2代目・おたまを購入しました) 

 

 
 
3、やっぱりちょっと寂しい
 
 人と話さない。本当に人と話さない。まだ友達もあまりいないし、日本とは7時間の時差があるから俺が夜に用事を終えて帰って来てツイッターを開いても日本は早朝なのであんまり人がいない。実につまらない。この辺は講義が始まれば多少マシになるのかもしれないけど、このままだと日本語も英語もドイツ語も忘れそうだ。基本的に人との繋がりに飢えているので誰かとすれ違ったらやたら挨拶をするし、レジのおっちゃんや銀行のお姉さんとはこれでもかというくらいハキハキ喋る。今更ながら、学校を出た直後に一人暮らしを始めた方々は凄いと思った。大学や会社など、新天地の雰囲気もよくわからないまま、親元を離れ、慣れない土地で新生活っていうのはかなりハードだ。ガチのマジでリスペクトだ。
 

 仲良くなった気でいたこのおっちゃんは、写真屋さんの人ではなくパナソニックの人だったせいか、その後お店に行っても会わなくなった。悲しいけれどそんなもんですかね。

 
 
 
そんな感じで、ひとまず元気だし楽しいけれど、不安だったりもする。
だから音楽をかけて、やり過ごす。
映画や本を玄関にして、別の世界に入り込む。
でも、街に出て写真を撮ったりもする。それがやたら楽しかったりもする。
 
なるようになるさと言い聞かせながら、一人で寝る。
ドイツは今ちょうど、日付が変わった頃。
日本の皆さんおはようございます、俺は寝ます。
 
おやすみなさい。