写真でひとこと(妄想)
看板というものはいつだって示唆に富んでいる。そこに通行人という要素が加わると、もうストーリーの妄想の範囲なんてバカみたいに広がる。例えば、こんな感じ。
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闇夜に浮かぶ「注意」の立て看板。何を暗示し、誰を導くのか。まるで悪魔のような異質さをもって、男がガラス越しに写っているのが見える。彼が注意をする必要があるのか、それとも我々が彼に注意を払う必要があるのか。この瞬間の0.4秒後、彼が何を始めるのかについて我々は知りようがない。
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こんな怪しいテキトーな文章は、1分かからずにひねり出てくる。でも、こんな感じのストーリーを1枚の写真に対して妄想していくのがすごく楽しかったりもする。そういう妄想のやりがいがある写真を撮れたら嬉しいなぁ、と思う。誰かに勝手に楽しんでもらうくらいが丁度いい。