たまブレ、なるボケ

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じゃあ「何かになる」にはどうすればいいの?「左ききのエレン」を読んで考えてみた

左ききのエレン』という漫画が大好きです。
現在ジャンプ+で連載中。
アプリをダウンロードすれば、無料で読めます。

 

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デザイナー志望の高校生・朝倉光一が、絵の天才・山岸エレンと出会い成長していく物語。
主人公の光一はゆくゆくは広告代理店のデザイナーとして活躍したりできなかったりしていくので、
広告業界やクリエイティブな仕事に興味のある人は特に楽しんで読めると思います。
ほんっとに面白いので、是非読んでみてください。
もう一度言います、現在ジャンプ+で連載中。

 

前置きが長くなりました。
その最新第6話で、光一はこんなことを言います。

「オレは…何かになるんだ…」
「何かにならなきゃ…退屈で…生きていけねぇよ…」

これを見て、何言ってんだこいつ?と思った方はブラウザバックしてください。
きっとあなたにはやるべきことがあります。
頑張ってください。

わかるー!!!!!!!!!!と思った僕のような人は、もう少しついてきてください。


高校生だった時の僕は「何かになりたいけどよくわからん、とりあえず大学生になりたい」と思っていたし、
大学生になった僕は「何かになりたいけどよくわからん、さてどうしよう」と思っておりました。
どうやら「何かになる」のは結構難しそうです。

さて、ここにひとつの答えを出してみようと思います。

それは、「自分で名乗る」ということ。

例えば漫画家になりたい人だったら「オレは漫画家だ」と言えばいい。

もちろん免許もなしに「オレは医者だ」と言ってはいけません。
それが許されるのはブラック・ジャックだけです。
でも、医者になりたい!という確固たる意志を持っている人は、
「何かになりたい」と思うことって無いんじゃないんでしょうか。

つまり、「何かになりたい」人って、「免許や資格が必要なものではない何か」になりたい人なんじゃないかなーと思うのです。
だったら、もう自分で名乗ってしまうしかない。

だってそうでしょう、僕が「れいやです」と名乗る前に、初めて会った人が「あなたはれいやね!」と言ってくれるわけがありません。
もし言われたら個人情報が漏れてます。
まず自分で名乗らないと、100%そういう風には呼んでくれません。

何かになる、というのは結構難しいことです。
人によっては職業そのものかもしれないし、人間的な成長を指すかもしれないし、それぞれ別です。
しかし、共通するのは「今の自分とは違う何かになりたい」という点です。
だったら、今まで自分がやってなかったことをやるしかないんじゃないか。

それは例えばずっとロングヘアだったのをショートにしてみることかもしれないし、コーヒーに砂糖を入れるのをやめることかもしれない。
思い切って学校に入ってみることかもしれないし、20時には寝てしまうことかもしれない。

 

左ききのエレン』の主人公・朝倉光一は「何かになりたい」と同時に「広告代理店のデザイナーになる」という目標を持ち、それを叶えました。

しかし、そこからが彼にとっての本当の勝負で、不遇の時期が続きます。
名乗りをあげられるようになったからといって、突然夢は叶ったりしません。
光一が作品中で「何か」になった瞬間が来るのは、きっとラストの大詰めのシーンです。

 

僕は、「写真や動画を撮る人」になりたかったしそう見られたかったので、
「写真と動画の二刀流クリエイター」と名乗ることにしました。
今の自分には分不相応な二つ名だし、ちょっと恥ずかしいところもあるけれど、これになりたいから仕方ない。
大谷翔平ほどの高いレベルの二刀流になれるか、全くわからないけども。
とりあえず名乗ってみます。
ラストシーンが来てからも、漫画じゃないのできっと死ぬまで続きます。
名前って、名乗るって、怖いですね。


今日もここまで読んでくれて、ありがとうございます。
ちなみに、愛すべきアルバス・ダンブルドア校長はこう言いました。
「ハリー、自分が本当に何者かを示すのは、持っている能力ではなく、自分がどのような選択をするかということなんじゃよ」

何になるかは、きっと自分で決められます。