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たまにブレてもなるべくボケない写真のブログ

主に写真のことを書きます。たまに野球のこと、電車の中のこと、アジカンのこと。

詰む詰む

 昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。と思ったら、本当はおじいさんの一人暮らしでした。ある日おじいさんは山へ山菜採りに行こうとしましたが、だるくてテンションが上がらなかった上、頭痛が頭痛だったので家でツムツムをし始めました。しかし、おじいさんのツムツム歴はまだ2週間。100万点にはなかなかたどり着けません。おじいさんは思いました。

 「そうだ、課金をしよう」

 

 おじいさんは近くのセブンへ行きました。

「ラインのギフトカード全部売ってくれ」

 そしてプレミアムガチャを回しまくり、ハートを買いまくり、何度もプレイました。しかし、なかなか強いツムは出てきません。スコアも伸びません。ガチャを回せど回せど、ヤングオイスターばかり出てきます。そしてとうとう、狙っていたベルは出ませんでした。おじいさんは思いました。

 「もう1度、課金をしよう」

 

 おじいさんは亡くなったおばあさんが残してくれたお金に手をつけてしまいました。今度は近くのファミマに行きました。

「LINEのギフトカード全部売ってくれ。あと、ファミチキください」

 そしてプレミアムガチャを回しまくり、ついにベルを引き当てました。その頃にはおじいさんの技術も熟達していたので、あっさりと目標の100万点をクリアしました。おじいさんはひとりで10秒程小躍りした後、我に返り、こう思いました。

 「こんなに、簡単なものなのか……」

おじいさんは大きな達成感があることを期待していました。しかし、おじいさんの心には、何も残りませんでした。

 

 おじいさんは、あまりに多くのお金と時間をツムツムに費やしてしまいました。いまのおじいさんに残っているものと言えば、スマートフォンの中で輝く100万点の文字だけなのでした。所在なさげに部屋をうろうろしていたおじいさんは、ファミチキを買ったのを思い出し、やけになって豪快にかぶりつきました。

「おいしいけど、おばあさんのフライドチキンの方がおいしかったなあ……」

 

最近無駄にツムツムする時間が増えたなぁ、という反省でした。なおこの記事は友人のF君とくだらない会話をしているときに思いついたので、F君にはとっても感謝しております。

 

6月9日。