のらねこvsカメラオタク
▼f2.8 1/80秒 ISO3200 +1.5EV補正
RICOH GRⅡ
駅の近くにのらねこがいっぱいいる。駐輪場にひっそりと佇む姿なんかはすごく惹かれるものがあり、いつも撮りたいと思っている。でも彼らは警戒心が強く、すぐに逃げ出してしまう。だからこそ僕はゆっくりと近づいて、数少ないシャッターチャンスを窺う。
望遠レンズを使えば近づかなくてもいいから比較的撮りやすいが、GRを持って近づくとすぐに逃げられる。広角レンズで撮るのにあまりにも猫が小さいと、何の写真を撮りたい人かわからなくなってしまう。
躍動感があっていいんでない?というのは、撮ったあとの言い訳。ホントはしっかり表情を捉えたい。でも、これはこれで、悪くはないんだよね。
撮りたくなるもの(2)試される自販機
低気圧の影響で大雪な北海道からお送りします。外は寒い、電車は遅れる、そして自販機が試される。正確に書くと、自販機で飲み物を買いたい人が試される。「お前はこの雪の中に足を突っ込んでまでコーンスープを飲みたいのか?100円玉を雪の中に落とした時、手を突っ込んで探す覚悟があるか?」という大自然からの問いかけである。足跡が無いことを思うと、みな負けた来たのだろう。
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もう少し考えると、そもそもこんな日に外に出ている方がおかしいと気づいた。なんとか電車に乗れている今に感謝するような事態が、そもそも異常だ。JRさん、いつも規則正しく動いてくれてありがとう。今ならその尊さがよくわかるよ。明後日には忘れていそうだけれど。
撮りたくなるもの ⑴電話ボックス
▼f1.7 1/17秒 ISO200 (iPhone7)
街中で気の向くままに写真を撮っているとはいえ、目にとまるものはやはりある。電話ボックスもその1つだ。もはや誰に必要とされるでもなく、ただ「電話をかける」という目的のためだけに闇夜に佇むその姿。どうしてエモみを感じずにはいられないのか。いや感じる。
思い返すと、まだクラス内での携帯の普及率が50%程度だった中学時代、校舎の渡り廊下に公衆電話が置いてあった。みんなそこで「教科書忘れたから届けにきて」だの「何時に帰るから車で迎えにきて」だの連絡していた。もはや撤去されてるかもしれない。この電話ボックスだって、いつまであるかわからない。諸行無常。
「そだねー」の次に来る北海道弁とは
もうすぐ今年の1/6が終わるけど
▼f4 1/60秒 ISO200 RICOH GRⅡ
雪が溶けてきてる。これは2月頭の朝の写真だけど、雪の量はもう半分になってる。それだけあったかくなっているということなんだけれど、氷の表面が濡れるから1番転びやすい季節でもある。
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もうすぐ今年の1/6が終わる。1年間を24時間に圧縮するなら、もうすぐ朝の4時。まだ慌てる時間じゃない、かもしれないけど、やりたいことと今できることのギャップに焦りまくっている。ひとにしろ自分自身にしろ、真剣に向き合うということから逃げてきたツケが回ってきているような、そんな数ヶ月を過ごしている。
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伝えるということも、理解するということも簡単なことではない。でも、わかろうとする努力をやめてはいけない。昨日読み返した銀の匙でもそう言ってた。マンガって、偉大だよね〜。
#生活とフィルム とか言うとりますけども
なんでもない風景をわざわざカメラで、それも手間のかかるフィルムで納める。非効率だし無意味な感じがする。今のところは。だけど、20年後に見たらわからないかもしれない。以前、街の写真を主に撮る人が「死んだ後に『昔の〇〇市の様子』として自分の写真が残ってたら嬉しい。撮影者不明だと尚良い」といった趣旨のことをおっしゃっていたのを聞いた。ちょっとわかる気がするけど、欲深い俺は自分の名前も残っててほしい。
ところで、これらの写真はおじいさんから受け継いだライカM6で撮ったものたち。彼がこのカメラで撮った幼少期の俺は、年々その価値を増している(笑)ので、撮っておいてくれてよかったなと思う。そういう写真を俺も撮りたい。